先日、大分の友達からカボスが届きました。
カボスってご存知ですか?
すだちではありませんよ。
よく混合されるこの2つ。
認知度が低そうなカボスの美容効果と健康効果、使い方など紹介します!
カボス
大分県特産のかんきつ類です。
カボスは柑橘類の中でも甘味が強いのが特徴です。



かじりついてもレモンのような純粋に酸っぱいだけではないのです
さらに、カリウムやナトリウムといったミネラルに由来する、苦味・塩味もバランス良く含まれているため、酸味がとがってないのです。
成分
カボスには、酸味の元とされるクエン酸がレモンの約2倍も含まれています。
クエン酸は食べたものをエネルギーに変えるために必要な栄養素で、細胞の修復も進めてくれるので、疲れを取ったり筋肉痛を減らしたりする効果もあります。
ビタミンCもカボスに多く含まれている栄養素の1つで、ビタミンCは白血球を強くして体の免疫力を強くしたり、コラーゲンを生成して細胞と細胞をくっつけたりするなど、いろいろな効果があります。
香りの成分であるリモネンやピネンには、リラックス効果や血行促進による冷え性の予防・食欲増進などの効果が期待できます。



香りの成分は皮の部分に含まれています



しぼるときは皮を下にして絞るといい香りがします
絞り方・切り方
普通、レモンなどを絞る時はカットした部分を下に(果肉を下に)して絞りますが、カボスは少し絞り方にコツがあります。
カボスの香り成分は皮のでこぼこにある精油に詰まっているので、皮を下にして香りのエッセンスを包みながら食べ物にかけてあげるのが、カボスの正しいしぼり方となります。
食卓に出す時は、水でしっかり洗った後、軽くもみこみ真横に切ると良いですよ。



横に切るんだ!



なんとなく縦に切っちゃいそう
買ってきたカボスは流水でしっかり洗うと良いですよ。
ほとんどの農薬は水に溶けるので、水だけでも洗い流すことができます。
そして、香りの成分が詰まった精油は油のように水に溶けないので、皮を洗ったくらいでは流されません。



切る前にもむことで果肉が柔らかくなり、しぼったときに果汁が出やすくなります
精油は皮のでこぼこの中に引っ込んでおり、もむことで精油がしみ出しやすくなります。
まな板の上に置いて、手のひらで軽く押しながらコロコロ転がすだけで効果あります。



柔らかくすることで、しぼるときも軽い力で絞りきれます
カボスを切るときは真横に切って、さらに半分に切ってくし形にすると絞りやすさが増します。
オススメの食べ方
焼き魚はもちろんのこと、お肉やうどん、刺身に味噌汁、焼酎など、料理本来の味を邪魔せず、うまく引き立ててくれます。
仕上げの味付けとして使うことが多いですが、皮ごと使う料理には皮を刻みお刺身と一緒に食べたり、すりおろして薬味にするという使い方があります。
冷そうめんを作る時も氷の代わりに製氷器で作ったカボス汁を入れると、食べ始めと溶け出し、溶け終わりと味変ができて楽しいですよ。
我が家でよくするのは、お湯と蜂蜜とカボスを混ぜる「蜂蜜かぼす」です。
甘さは蜂蜜の量で好みで変えれます。
喉にも優しいし温まるし、オススメです。
友達は、炭酸水とかぼすを混ぜてかぼすジュースにしていますし、お酒好きな人はレモンの代わりにかぼすを入れたハイボールも美味しいようです。
旬
カボスの旬は8月中旬~10月です。
ビニールハウスなどを使わずに外で育てる方法を露地栽培(ろじ さいばい)といいますが、この栽培方法で育つ時期が旬とされています。



大分の家庭では、庭に普通にカボスの木がなっているところも少なくないです
保存方法
カボスはそのままにしておくと、皮から水分が蒸発し、しなびてしまいます。
保存するときはポリ袋に入れて密封し、冷蔵庫に入れておくと1〜2ヶ月くらい保たせることができます。
もっと長く保存したい時は、果汁を搾って冷凍させることができます。
製氷器で凍らせると小分けにして使えるので便利ですし、1年近く使う事ができます。
カボスは時間がたつとだんだん黄色になり、酸味と香りが弱くなってしまいます。



こうなると冷蔵保存が適さなくなるので、早めに搾って冷凍させた方が良いです
自宅で簡単栽培
家に庭がなくても大丈夫です。
かぼすは開花から収穫までの期間が短いので、比較的育てやすい果樹です。
寒さにも強い方で、-6℃を下回るような寒さが続かない限り、そうそう枯れません。
庭がない場合でも鉢植えで育てることが出来るので、室内の日当たりの良い場所に置いて育てると良いですよ。



水は土が乾いたらたっぷりと与えてくださいね



肥料は年3~4回に分けて与えます
嬉しい効用
美味しいだけじゃなくて、かぼすには様々な効用があるんですよ。
美肌効果
かぼすには、ビタミンCが100gあたり42㎎含まれています。
ビタミンCは吸収が良くても、たくさん摂取して余った分は排出されてしまうためこまめに摂取したほうが効果があります。
強い抗酸化作用があり、老化などの原因とされる活性酸素を除去する働きがあるので、生活習慣病の予防にも役立ちます。
ビタミンCは、喫煙者の方やストレスを感じている際にも多めに摂取したい栄養です。
また、コラーゲンの生成にもかかわっている栄養素なので、美肌にも大きく関係しています。
腸からの鉄の吸収をよくする働きもあるため、貧血の改善にもおすすめですよ。
健康効果・ダイエット効果
カボスは、果汁だけでなく皮の部分にも健康に役立つ成分が含まれています。
代謝を促進し、 花粉症予防・ 免疫力を高めます。 疲労回復 ・高血圧予防なども期待できます。
柑橘類に含まれるナリンジンという成分には強い抗酸化作用があり、かぼすの皮の部分にも多く含まれています。



皮ごと使うと健康力アップ
このナリンジンには、花粉症の症状を抑える抗アレルギー作用もあります。
※高血圧の薬と一緒に摂るとリスクになる可能性があるので、飲んでいる人は注意
食欲抑制効果もあるので、満腹感を得られやすくする働きもあります。
リラックス効果
カボスには、ピネン・リモネンといった成分が含まれていますが、これらにはリラックス効果の他に、血行を促進する働きもあります。
かぼすの香りをかぐと、リラックスできるアロマのような効果を感じる人もいます。



娘はカボスをクンクン匂って「いい匂い〜」を連発します
代謝アップ
かぼすに含まれるクエン酸には、エネルギー代謝回路の中心となって働く作用があります。
クエン酸回路がうまく機能しないと、食事からとった糖分や脂肪・タンパク質などをうまく使えず代謝が悪くなってしまいますが、カボスにはクエン酸回路を活性化する働きがあるので代謝アップが期待できます。



疲労回復効果だけじゃない!
むくみ予防・改善
カリウムがむくみを予防・改善します。
カボスに含まれるカリウムは、100gあたり140㎎も含まれています。
カリウムは塩分の排出に役立ち、むくみの予防改善や高血圧予防にも役立ちます。
まとめ
カボスには、疲労回復効果・美肌効果があるだけでなく、風邪や感染症予防などがあることがわかりました。
多く含まれる成分には、ビタミンCとクエン酸があって、ビタミンCには老化を防いで動脈硬化を予防したり細胞の酸化抑制効果があって、クエン酸には、血液をサラサラにすることで血栓の予防になったり、抗酸化作用を助ける働きや疲労回復効果があることがわかりました。
健康美容に良いカボス、まだ試したことが無い方は是非試してみてくださいね。



カボスは私の中では秋の味覚の1つです



さんまによく合う!
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